注目される農耕型マーケティング
ビジネスを拡大するためには、新規顧客の獲得が不可欠ですが、
市場規模が伸びている成長市場では、「いかに効率よく新規顧客を獲得していくか」という従来のアプローチ(狩猟型マーケティング)は有効でしたが、一旦市場が飽和すると、新規顧客獲得は一気に難しくなります。
また、顧客のニーズも多様化し、他社との差別化も難しくなった現在、従来型のアプローチに限界が見え始めました。
そこで、ビジネスを継続して拡大していくには、顧客ニーズを育て、長期の関係性を築いていく農耕型のマーケティングが有効であると認識されはじめました。
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農耕型は、顧客生涯価値という指標を基にマーケティングが行われます。
顧客生涯価値とは、顧客1人あるいは1社の顧客ライフサイクル全期間で、その顧客が企業にもたらした価値の総計のことです。
現在多くの企業ではLTV(顧客生涯価値)に注目して、これを最大化する目的で動いています。
関連記事: Webマーケティングで意識しなければならないLTV(顧客生涯価値)とは?
市場シェアの追求から顧客シェアの拡大に!
従来の製品販売を中心としたアプローチから、顧客ニーズを理解し、長期の関係性を築く顧客志向へとシフトが進んでいます。
新規顧客獲得コストは、既存顧客を維持するコストの数倍かかりますから、
新規顧客から得る売上よりも、既存顧客の維持から得る売上によって収益を図る方が安定した経営ができると考えられるようになったことが背景にあります。
こういった流れの中で、今期待が集まっているのがコンテンツマーケティングです。
価値あるコンテンツ(情報)を提供し、見込み客の方から見つけてもらい、見込み客との関係を構築し(ニーズの育成・購買)、最終的には優良顧客(ファン)となってもらう一連のマーケティング手法です。
コンテンツマーケティングは、「今すぐ顧客」をターゲットにする手法と異なり、まだニーズが顕在化していない潜在顧客に対し、コンテンツを通して自社の存在を知ってもらい見込み客に変えていくのが特徴です。
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