最近登場してきた購買モデルに「ZMOT」があります。
これは、Googleが提唱した購買意思決定に関するマーケティングモデルで、「Zero Moment of Truth」の頭文字を取って、「ジーモット」と呼ばれます。
ゼロ個目の真実の瞬間があるという理論です。
これ以前に米P&G社が提唱した「FMOT」(エフモット)「First Moment of Truth」いうマーケティングモデルがあります。
このモデルは刺激、棚、商品の購入という3つのステップを踏みます。
FMOTが重視しているのは、ブランド選択の大半を左右する店頭でのブランド接触、「第一の瞬間」です。
つまり、来店したお客様が、どの商品を買うかの判断は、店頭での商品接触(商品配置や陳列等)が70%を左右すると言っています。
ZMOTは、FMOTを現代に合わせ進化させた考え方といえます。
インターネットが普及した事により、店頭に足を運ぶ前に、ネットでの情報収集が購買意志決定を左右していると考えられ、FMOTに情報収集を加えた
刺激、情報収集、棚、商品の購入 という 4つのステップの行動になります。
さらに、スマフォやソーシャルメディアが普及により、商品の下調べがより気軽で身近になった事もあり、ZMOTの重要性がより高まってきています。
ZMOTが登場した事により、マス広告による刺激・きっかけだけでは、買い手に商品を選んでもらえなくなったということです。
今後は、ZMOTを前提としたマーケティング活動に合わせた施策が重要となります。
ZMOTのポイント
- 購買者は、商品の購入前に、自分でインターネットなどでかなりの情報収集を行う。
- 情報収集の段階では、平均して約10件以上の情報に触れている。
- 住宅・リフォーム、自動車などの高額な物や早い段階から情報を集め情報収集行動が活発。
- 従来の広告は興味を促す役割しか果たさない。
- 求めている商品によって情報収集のタイミングが異なる。スタートのタイミングは数日から1年以上前から。
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